メキシコの大切な日「死者の日2023-2024」(Dia de muertos)

tesoro の商品の中で一番多く取り扱っているメキシコは、とても色鮮やかなでカラフルなものがたくさんありますね♪日本にはない色や柄に魅了される人も多いと思います。そんな魅力溢れるメキシコで、とても大切な行事としてしられる「死者の日」(Dia de muertos)について、ご紹介したいと思います。
「死者の日」は、日本でいえば「お盆」のような行事です。「お盆」といえば皆様も連想がしやすいかと思います。
2003年に「死者に捧げる先住民の祭礼行事」として、ユネスコの無形文化遺産に登録され、最近では、ピクサーの映画『リメンバー・ミー』でも取り上げられたり、今では知る人も多いメキシコの大切な行事のひとつ。世界的にも注目されています!
死者の日とは?時期は?
2023年は11月2日(水)!
もともと死者の日は、先住民たちの間で、トウモロコシや豆など農作物の収穫期に合わせて8月に行われていました。しかし、スペイン侵略後のカトリック教への改宗により、日程が替えられ現在の日にちとなりました。更にルーツは、約500年前に滅びたアステカ文明の時代までさかのぼるともいわれており、さまざまな歴史的背景が色濃く影響した行事ともいえます。
正式な日付は、10月31日~11月2日の3日間ですが、地域により多少違いはあるようで現在では11月1日~2日をメインに行うことが多いそうです。
メキシコの農村地帯や先住民たちの間では、10月31日~11月1日は子どもの魂を迎えるための日、11月1日~2日は大人の魂を迎える日としています。
また死者の日は、国の祝日の為、学校や職場もほとんどの人が休みになるそうです。
死者の日の習慣、どんなことをするの?
日本のお盆と同じで、故人の魂がこの世に戻ってくるとされ、各家庭に祭壇が設けられたり、先祖の墓を飾り付けたりします。
この時期はカラフルな切り紙の旗「パペルピカド」が飾られ、ガイコツ(sugar skull/シュガースカル)の人形や、鮮やかなオレンジのマリーゴールドで彩られます。
オフレンダ(祭壇)を飾る
祭壇は「Ofrenda(オフレンダ)」や「Altar(アルタール)」と呼ばれていて、死者の日が近づくと街中で見かけるようになります。また、祭壇には様々な物が飾り付けられます。
- オレンジ色のマリーゴールドなどの生花
- 室内や祭壇に飾られるカラフルな切り紙の旗(パペル・ピカド=Papel Picado)
- 砂糖でできたガイコツの置物(シュガー・スカル)
- 「Pan de Muerto(=死者パン)」と呼ばれる大きな菓子パン
- 亡くなった家族の写真
- 亡くなった家族の好きだった食べ物や飲み物、フルーツなど
- ろうそく
- コパル(Copal)と呼ばれるお香
お墓の飾り付け
死者の日には、死者を迎えるためにお墓を飾りつけます。基本的には、マリーゴールドをたくさん飾り、真っ赤なケイトウ(これも死者の花)、キク類など、たくさんのカラフルな花が使われます。最終日の夜にお墓にみんなで集まり、亡くなった先祖について静かに語りあう家庭もあれば、故人がお酒が好きだった場合は大いに飲んで盛り上がる家庭もあったりと楽しみ方は、人ぞれぞれ。
マリーゴールドは、死者の日の一番大切な花で、「死者を導く役割」があります。無数の花びらがあることから、先住民言語ナワトルでは、ひとつの花のなかに20の花が詰まっているといわれ、太陽の色と熱を込めていると信じられてきました。祭壇や墓の前に、強い香りと色を持つマリーゴールドの花びらを並べておけば、故人の魂が迷うことなく戻ってくるとされています。ろうそくやコパルも似たような意味を持っています。
有名なイベント、地域
死者の日は、メキシコ全土で開催されるお祭りです。ただし、盛り上がり具合・祝い方は、地域によってかなり違うようです。
「死者の日」と聞いて、写真のような仮想したパレードを想像する方も多いのではないでしょうか?こういったパレードは、観光の中心地となるメキシコシティ内で開催されています。パレードは昔からあるものではなく、ここ数年から始まったイベントだそうです。また、死者の日の象徴である豪華な祭壇やお墓は、主にミチョアカン州やオアハカ州が有名です。
■死者の日に欠かせないガイコツ「カラベラ」(シュガースカル/sugar skull)
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メキシコ市街地の様子(グアダラハラ/2021)
街の中で変わることは、ダウンタウンの文房具屋さんの集まっているあたりでは、こぞってパペルピカドを店頭に出します。
パペルピカドは、実は季節もので、この時期しか扱わないお店も結構あります。
それから、スーパーやパン屋さんでパンデムエルト(死者のパン)というのが売られるのもこの時期の特徴です。メロンパンみたいな半球のパンに骨をイメージした小さいパンがのって、お砂糖をまぶしてあるものです。
街角でマリーゴールドのお花の鉢植えを売っている人をよく見かけるようになります。
こんな感じで街角でマリーゴールドを売っています。お盆と同じで、家族でお墓参りに行くのも定番の過ごし方ですが、今年は、コロナのため人が集まらないようにお墓は、この時期閉鎖されています。
例年、オアハカなどではもっと盛大にお祝いする習慣があり、どの家でも大きな祭壇を飾り、その祭壇にお供えするため、死者のパン、モレやフルーツなどをはじめ、故人の好きだった食べ物などたくさんごちそうを作ます。
それを家族やご近所にもお裾分けして、みんなで食べてお祝いし、お墓にもたくさんのキャンドルを飾って家族みんなでお墓参りに行くそうです。そしてお祭りも、オアハカでは11/1の夕方6時から2日の朝8時まで、賑やかに行うそうで、観光客もこのお祭りを目当てに多く駆けつけるようです。
街角の風景は、なんだか日本のお盆の時期に色々な場所で、お花が売っているのと少し似ていますね!観光客の来る場所以外は、このように質素に身内の方だけで死者の日を迎えている方が多いのかもしれません。
死者の日とは、故人の死について悲しみに暮れるのではなく、生前の故人について思い出を共有し、家族のきずなを深めるための日。
地域や家庭によってさまざまなスタイルや楽しみ方の違いはあっても、明るく楽しい話と雰囲気で死者を迎え入れ、家族団らんの時間をもうけることが、「死者の日」の本当の目的。
メキシコの歴史や伝統文化を知ることで、感じ方や見え方が変わってきますね。
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